櫻井翔さんのHip Pop Boogieを私なりに解釈してみた

2008年に発売されました嵐さんのオリジナルアルバム、『Dream “A" Live』に収録されております、

櫻井翔さんソロ曲『Hip Pop Boogie』について。

こちらの曲の作詞は翔さん。

当時26歳です。


実際書かれたのはもう10年も前になりますが、

今の、アイドル櫻井翔 としてい続ける彼のスタンスに変わりはないのではないか、と思います。


今年でデビュー19年目となる嵐さん。

19歳と20歳の差って大きいですよね。

ここで改めて、ファンである私たちが初心に返るためにも、強気な翔さんを思い出してみませんか。


というわけで、恐縮ながら、私なりに『Hip Pop Boogie』を解釈させて頂きたいと思います。



♪ Hey! Hey! 俺ら山 風の登場

高嶺の方向 向けてまた攻防

結果残しつ未だまだ放蕩

息子奏でる"あなた方"孝行



山 風は嵐。

攻防:攻めることと守ること。攻撃と防御。

高嶺の方向(トップ)へ向けて、勢いを大事に攻めつつも、冷静さは忘れずに初心や謙虚さは持ち続ける。

放蕩:欲しいままに振る舞うこと。

2008年、デビュー9年目にして初の国立競技場でのライブを果たしました。

目標を達成し、結果は残したけれどここで留まってはいけない、と常に高みを目指して向上心を持ち続けられていました。

その努力が今の嵐さんの地位を作り上げているのだろうと思います。



♪ Jazz band,Hip Hop取り込んで行く

是こそご存知のHipなPop(That's right)

"音と言葉紡ぎ描く芸術"

いままでこれからもこのメンツです



当時のジャニーズとしては異例のラップ詞を担当されていた翔さん。

"アイドル"という縛りの中で相当な葛藤があったようで、周りからの批判に強気で挑んでおられました。

「アイドルがどんなもんか見せてやるよ!」という言葉を歌にしたような、この曲。

爽やかでキラキラな今までのジャニーズの定義を覆し、Hip Hopやラップで俺らが時代を変えてやる、という熱い想いが感じられます。

『いままでこれからもこのメンツです』。

文字通り、言葉だけじゃなくて、本当にこの5人で居続けているという事実。

一度ファンに対して提示したことは必ず守る意志の強さとメンバー間の絆の強さ。

何度思っても思い足りません、この5人でよかった、と。



♪このメンツで(yeah)届けるぜ(yeah)

歴史のページをいまめくれ

(World is mine)

時代 is mine

未来 is mine

アマテラス照らすsunshine



言うまでもなく、強気…!

世界も時代も未来も俺のもん、ですからね。

アイドルのファンやってると、何も知らない人からミーハーだとかどうせ顔だけだとか、馬鹿にされることも少なくないじゃないですか。

そんな私たちとは比べものにならないくらい、現にアイドルをされている彼らはもっともっと色んな人から色んなことを言われたんだと思います。

若かった翔さんは、何も知らないくせに!とその場で言い返すのではなく、見とけよと、怒りを努力のエネルギーに変えてここまで、そしてきっとこれからもこの頃の気持ちを忘れずに、走っていくのでしょう。

そんなふうに感じ取られる一節です。

あと、あまりに清々しそうに歌われているため、こうやって歌詞を見ると「おお…結構すごいこと言ってんな…」と驚くほど強気な気持ちを書かれていますが、これ全部韻を踏んでいるの、すごいですよね。

ラップだから当たり前なんでしょうけれど、初心に返って考えてみると、すごいことですよ。

今でこそ、ラップ詞:櫻井翔の表記の曲が増えてきましたが、やっぱり改めて考えてみるとキャスターやってアイドルやって司会やってバラエティやってドラマやって映画やってラップ詞書いて、って翔さんいつ寝てるんですかって感じですよね。

翔さんのことを思うと、バイトが嫌だなんてほざいてる自分がバカみたいです。



♪大卒のアイドルがタイトル奪い取る

マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る

hip-pop beat yo

ステージ上終身雇用



学業とアイドル業を同時にこなし、どちらも疎かにしなかった翔さん。

並大抵の努力ではいかないと思います。たかだかテスト前でひいひい言ってるような私には想像もできません。

「トップに立つ」だとか、「アイドルがどんなもんか見せてやるよ」だとか、当時の大人たちからすれば若者がただ若気の至りで大口叩いて逆らってる、くらいにしか思っていなかったかもしれませんが、現に国民的アイドルとしての地位を確立した嵐さん。

この頃からこんなに強気でいられるのは、未来でこうなることを見越して努力し、自信をつけてきたからだと私は思います。

『ステージ上終身雇用』。

これは翔さんがアイドルを職業にして生きていく上での持論の軸ではないかと私は思っています。

コンサートでの特定の人へのファンサービスはしない、と公言されたことがありました。

また、客席と通り道との距離が近い歌番組で、触れようと手を伸ばしてくる人に決してハイタッチをしたり、近づいたりはしないところも翔さんは多く見られます。

アイドルなのに冷たい、愛想がない、という意見を聞くこともありますが、私はむしろそれこそがアイドルとしてあるべき姿ではないかと思います。

不特定多数の人に好かれる職業だから、一人に何か特別なことをしてしまえば、欲を出す人が後から後から出てきてキリがない。

一方がいれば他方がいることを十分に理解していて、その他方側の気持ちを汲み取ることができる温かい心をお持ちだからこその態度であると私は思います。

そんな、ステージで仕事をすることがどれだけ世間に影響力があることかを踏まえた上での『ステージ上終身雇用』という言葉なのだと思います。



*♪道なき道を歩いてく

迎合せずただマイペース

いま言える いまならば言える

蒔いてた種たち咲いてく


Somebody(yeah) Everybody(yeah)

いま時代が手の中に(yeah yeah)

Pass da mic.

Pass da pen.

このmic and penでRock the world



サビです。

不可能に思われるアイドルと学業の両立。

ジャニーズ"なのに"やってのけるラップとヒップホップ。

誰も通ったことのない道なき道を、俺なら切り開く。俺らで切り開いてみせる。という熱い思いで挑んでいるのがひしひしと伝わります。

こうして新しい道を切り開いて大卒アイドルの元祖となり、ジャニーズ初のニュースキャスターとして活躍した翔さん。トップアイドルという地位を確立した嵐。

有言実行、ここにあり。



♪こんなゆっくりでいいんだって

こんな俺らだってでもいいんだって

こんな景色まで見られるなんて

こんな…こんなとこ来てたなんて

この大草原の先には何が待っているのだろう

道がないなら創ればいい その先例え果てていたとしても



ここから2番に入ります。

『ARASHI AROUND ASIA 2008』でこの部分を歌われている翔さんの表情が全てを物語っています。

初めて国立競技場でライブを行った時のDVDなのですが、この歌詞を歌われている翔さんは、手を広げて、本当に愛おしそうに、キラキラした目で、とても優しい笑みで会場全体を見回しているんです。

あんな表情で歌われたら、もう何も言えない。一度見たら一生忘れられません。この人にずっとついていこう、と確信した瞬間でした。



♪これが最初のタイトなパイオニア

きっと笑うぜ最後には

これが最初で最後のパイオニア

きっと笑うぜ最後には


イオニア:開拓者。先駆者。

今は沢山、批評も賞賛も受けるだろうけれど、先頭を突っ切るならそれくらいの覚悟はしてるし最後には全員認めさせてやるよ。と。

心強いです。

結果、今や国民的アイドルというトップの座を確立し、そこで満足して天狗になるのではなく常にアイドルとして、アーティストとして、新しいエンターテインメントを求めて私たちに提供してくださる嵐さん。

特に「きっとほんのちょっとのことで零れ落ちちゃうから、このまま10年、20年先も嵐をやれる、嵐でいられるってことが目標かなあ」と語った翔さんは、熱愛報道や、私生活の面でも初心を忘れずにアイドルとして隠し続けてくれます。

私はアイドルも一人の人間と言う前に、プライベートを隠すことも仕事の一貫だと思っています。

翔さんも同じような考えのもとで行動されているようで(勝手な憶測ですが)、流石だと思います。

恋愛してほしくないのではなく、アイドルとしての自覚を持ってほしい、そう思います。



♪飾りでなく 外野黙り込む

lyrical idol 辺りを巻き込む

そうHIPなPOP STAR


*(Repeat)



あーだこーだとうるさい外野は黙らせる。

勝手に作り上げられたアイドルの定義を覆し、新風を巻き起こす。

こんなに強気になれるのは、それ相応、それ以上の努力をしてきたからこそ。



♪きっとずっと 一方通行

悪いが俺 先急ぐぞ

(集合) 津々浦々 八百万の長

万物に宿りし神々の子

人の上 下に人作らぬなら

俺がその天の頂いただく

「しばらく…」とかでなく uh

いままず何が出来るかでしかもう変わらん



『きっとずっと一方通行』

『悪いが俺 先急ぐぞ』

色々な捉え方があると思いますが、私はファンと、アイドルの翔さんとの関係を表しているのではないかと思いました。

ファンとアイドルは、あくまでお互い一方通行。

利害関係が一致しているだけで、交わることは一切ない。

俺先急ぐから。ついてこれるならついてくる?と言われているようで、いきます!って即答するしかないですよね。

『人の上 下に人作らぬなら 俺がその天の頂いただく』…

強気!それでこそ翔さん!

大真面目に尖ってて、大真面目にふざけてる翔さん。

私にとっての頂はいつまでも翔さんに奪われたままです。



♪What's going on?

何か違うと思わないかい?

What's going on?

あんな大の大人が

What's going on?

罵り合い大会


なんて僕らは見たくないんだい


こうなりゃもう…そう咲き乱れる

本業の方々顔しかめる


温室の雑草がマイク持つRAP SONG

"MY LIFE IS MY MESSAGE"


*(Repeat)



ラストです。

翔さんのお父様…政治の世界にお勤めですよね…?と、こっちがヒヤヒヤするような歌詞。(お父様に向けて書かれた訳ではないと思いますけど)

26歳という、青年と男性の間で揺れ動く複雑な時だからこそ感じていた社会への不満と、それに対する意見。

自分が感じたことを社会に発信できる職業であることをフルに活用していて、これぞまさに『音と言葉つむぎ描く芸術』。

また、24歳にしてジャニーズ初のニュースキャスターとなった翔さん。

そのことへの覚悟も含めた歌詞なのではないかと思いました。

お金持ちのお家で、整った環境で教育を受けられた翔さん。

だからといって泥に塗れない訳じゃないし、お上品に欲を出さないわけじゃないんだ!と、社会から皮肉られることを逆手に取って『温室の雑草』と自分を表現したのではと思っています。素敵。

『"MY LIFE IS MY MESSAGE"』俺の人生全てが俺の言いたいことだってことでしょうか。

育った環境に甘えず、自分に厳しく、人に優しく適切な距離感を保ち、常に高みを目指して、何事も真面目に楽しんで取り組む。

翔さんの、こういう、言ってることもやってることも全て一本の筋が通っていて真っ直ぐで全く揺るぎのないところが本当に好きです。

自分に恥じない人生を、ってことですよね。

尊敬の念しかありません。



ここまで、歌詞を通して私なりに解釈させてもらいましたが、結局何が言いたいかって、私にとっては翔さんがアイドルのあるべき姿であり、人間のあるべき姿だと思うということなんです。

少なくとも、私は翔さんのように筋の通った真っ直ぐな人間でありたいと思っています。


でも、それだけじゃなくて、たまにやっちゃう天然も、ちょっとダサいおじさんな服装と私生活も、ツボが変で浅いところも、考え方がちょっと古くて男くさいところも、完璧すぎないところが逆に完璧をつくりあげてて人間味があって好きなんです。

その話はまた別の機会で。


ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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なこ @bt_3_nako